December 10, 2018

俺の就活2018


この記事について

これは自分のことを好きなだけ話す Advent Calendar 2018の10日目の記事です。 皆さん就活したことあります?特に新卒就活。これからの人もいれば、既に就活を経て社会人をやっている人、そのどちらでもなく無職を選んだ人もいるでしょう。 この記事は今年就活をした僕がその経験・事実を淡々と書いていくものになります。就活についてはブログか何かにまとめて書こうと思っていたのですが、別に僕の就活が他人と比べて劇的なものでもなければ悲劇的なものでもないので、あえて書かなくてもいいか…って感じでした。結局自分語りになってキモいし。そしてこのアドベントカレンダーに乗じて書く気力が出てきたといった次第です。 想像はつくかと思いますが基本的には愚痴寄りの内容です。 大抵の人は就活に対していい感情を持ってないでしょう。たまーに就活楽しかった!みたいな人間に出会いますがなんか仲良くなれる気がしない。そしてこの記事は未来の就活生にとって参考になるような話ではないです。反面教師にはなるかもしれないですが。

ちなみに時系列に沿って語っていきます。長い話になりますがお付き合いください。 なんだかんだ言いつつ就活うまくいってるじゃん。自虐風の自慢か?って思う人も中にはいるでしょうが許してください。

就活以前

僕はいわゆる情報系とかコンピュータサイエンスとか呼ばれる専攻に属している大学院生です。学部時代の僕は本当にダメな人間で、授業にほとんど出席せず、結果的に卒業に必要な単位数を取得できずに留年しました。じゃあ学校行ってない代わりにバイトでカタカタ経験積んでたの?実は競プロすごいやってた?それとも海外に行ってた?とかではなく、本当に引きこもって漫画やアニメ見たり、ゲームしたり、たまに数少ない友達とダベってただけです。なので技術力皆無のダメ人間でした。今もそうですが。そもそもこの学科選んだのも、なんとなくIT系かっけーとかみたいな感じだったと思います。 たまにこの手の学科卒じゃないすごいエンジニアが「学生時代にコンピュータサイエンス勉強したかった」「勉強するためにお金貯めて大学入り直した」みたいな話を聞くと死ぬほど申し訳ない気持ちになります。 さすがに留年(というか卒業に失敗)してからは親含む諸々への罪悪感から心を入れ替え、研究に打ち込みました。指導教官に恵まれたことや研究が面白かったこともあり、何回か学会発表とかさせてもらえるくらいには更生しました。まあでも研究してて思うのは、やっぱ学部時代の基礎ってめっちゃ大事で、「あーこれ学部の講義ちゃんと聴いてたら今調べなくてもいいやつやん」ってなることが結構あります。なので特に独学してるわけじゃないなら学校行ったほうがいいです。どの口が言ってんだって感じですが。 話が逸れましたがなんだかんだで大学院進学しました。親に感謝するしかない。

2017 5~6月

さて、やっと本題です。前置きが長い。 就活を意識し始めたのはM1の5月くらいです。就活ってよりはインターンって感じですね。この時期ぐらいから講義が始まる前の待ちの時間にスマホでtwitter見てるか、寝てるふりしてるときになんとなく聞いてた周りの会話にインターンの話題が多くなってきました。 研究室の先輩も「インターン受けとけ、落ちてもESとか面接の練習になるし」って言っていたこともあり僕も夏のインターンを考え始めました。ただインターンの準備(ES, 面接とか)が面倒い、受かったら夏休み研究進められないし、労働よりも研究の方が楽しいし…と思っており全然乗り気じゃありませんでした。 とはいえ浪人、留年と人より多く負のステータスをもつ自分にとって就活ぐらい人並みに終わらせたいという気持ちもあり、アリバイ的にインターンを受けることにしました。 当時(というか今も)自分の技術力は無に等しく、研究内容もそこで使う言語もニッチ、研究以外でコードも書くこともない(たまにVimの設定をいじるくらい)だったのでどの会社を受けるべきか相当迷った覚えがあります。そもそも業界についてもよくわかってなくて、いわゆるSIとかWeb(今でもこの括りが正しいかわからないが…)の区別もついてなかったです。 結果的にそこまで技術力を問われない傾向にあるSI系の会社を2社うけ、1社からインターン合格をもらいました。とはいえさっき書いた通り、インターンにモチベーションがなかったので特に準備せず、面接では結構めちゃくちゃなことを言っていたと思います。なんで合格したのか当時は不思議でしょうがなかったので、合格後に面接官(インターン時の部署の上司)になんで自分を合格させたのか尋ねたら、「素で喋ってる感じがしてよかった」とのこと。嬉しかった反面、この会社(というか部署)大丈夫か?って思いました。今でも思ってます。 インターン受かってから当日までは就活のことは一切考えてませんでした。研究、学会発表の準備、授業のレポート、見たいアニメ読みたい漫画の消費で手一杯だったこともありますが。

2017 9月

インターン自体は9月に1ヶ月弱ありました。僕が行くことになった部署では某OSSを用いた開発および、そのコミュニティへの参画をしてました。僕自体の業務内容は特に技術的に突出してないということを加味してくれて、コードをガリガリ書くというよりはそのOSSのめっちゃ簡単なバグ修正を大げさにアジャイルっぽくやりました。まあ僕の希望でもあるのですが普段の研究ではできないような開発体験しましょうって感じです。部署自体もコード書こうって雰囲気よりも会議とかその資料作り、他部署との諸々のすり合わせに時間を取られている印象でした。そこはちょっと残念な感じでしたが…。 インターンの話をすると本当に長くなるのでほどほどにしますが、初日の部署の打ち合わせに参加した時にメンターの人が別件でめっちゃ詰められていたこと、一度も彼女いないって言ってないのに彼女がいない体で社員さんとの会話が進んでたこと、インターネットの使用に関して厳しめの制限があったこと、の三点を除けば結構楽しかったですね(ちなみに彼女はいない)。インターン仲間ができたこと、研究じゃできないような規模が大き目のプロジェクト(のほんのほんの一端)を担わせてもらったことなど。 ちなみに僕がしたバク修正は社員さん名義でmergeされるらしんですけど2018年12月現在されてないのですが、いつされるんでしょうか。楽しみです。 なんか愚痴っぽいですけど楽しかったのは本当です。でもなんか人事の人が気に入らなくて、インターン後のアンケートにめっちゃ悪口書いてました。当時はこの会社に行くつもりがなかったので結構めちゃくちゃなことを書いてましたが、人生は本当に何が起こるかわかりませんね。先にオチを言うと、最終的にこの会社から内定を受けることになります。なんてこった。

2017 12月

他の大学ではどうかはわかりませんが、うちは12月ぐらいから進路ガイダンスみたいなのがあります。インターン行ってなかった人もここぐらいから就活を意識し始めるんじゃないでしょうか。かくいう僕もインターン以降特に何も就活について考えていなかったので、何かしらの活動をしないと思い始めました。 この時期になると学外で業界研究セミナー的なものが開かれはじめるので、就活してる感を得るためだけに行っていました。特に得るものはなかったと思います。あ、でも大量のクリアファイルと、グループワークの練習で可愛い女の子がいると俺の発言率がグッと下がる(めっちゃ上がるやつもいる)などの気づきを得ることができましたね。あとこいつは就活するためだけに生まれてきたのか?みたいなやつとは距離をおいた方がいいということもわかりました。結局噂レベルのマイナスな情報を撒き散らし、こっちが疲弊するだけなので。

2018年1・2月

研究、レポート〆切、TA、身内の不幸、就活もどきが一気に重なり情緒不安定になり始めます。 そのせいか、就活的にはここにきて結局俺は何がしたいんだ?と悩み始めます。とりあえずIT業界で自分の手をなるべく動かしてコードを書ければよい、みたいな漠然としたものはあったのですが、なんの分野か、どんなエンジニアになりたいのか?みたいな考えはなかったと思います。夏のインターンのときは惰性で雰囲気で選んでいたのと面接官が頭おかしい(失礼)こともあったので上手くいきましたが今回はそうもいかず。冬のインターンも何社か受けましたが結局そこらへんを見抜かれたのか落ちるばかりでした。 ただ、業界研究セミナーみたいなのに行った際にたまたま会ったOBに研究職いいよ!お前研究好きなんだろ?と言われたのをきっかけに、進学するわけではないけど研究職も視野に入れ始めました。企業の研究職については全く考えてなかったわけではないのですが、なんとなく博士or優秀な修士だけが行く世界だと思っており、無意識に自分には無縁な世界だと考えていました。OBの話を聞いた時少しはこの認識は変わったのですが、やはり根本のところで研究職はめっちゃ優秀な人にしかなれないと今でも思ってしまうところはあります。

話の流れ的にじゃあ研究職一本に絞ってく感じになった!とはなりませんでした。自分のやっている研究の第一人者が某企業の研究所にいるということもあり、当分の間はそこを第一志望にして、今までと同じく他は漠然とした感じでした。 第一志望が決まったということもあって精神的には安定しつつ、滑り止め的に受ける会社を決め始めました。遅いですが。

2018年3・4月

経団連云々みたいな会社は本格的にはここから採用活動が始まります。 そんなお堅い会社に入るつもりがない人、外資行きたい人は既にちらほら内定もらっていましたね。そういうひとは大抵技術力MAXで成果物とか実績で殴りにいってる人たちでしたが、僕みたいな無能力者は普通の就活をします。俺もそういう就活がしたかったよ。

とはいえ経団連云々みたいな会社も建前としては3月からといいつつ、2月に研究室訪問と称して企業のOBが来たりします。嫌な感じの会社だと2月時点でそのOBとコンタクトが取れないと実質落ちたも同然みたいな会社もありました。そういう情報は基本そのOBがいた研究室の人経由で知ることがほとんどで、その研究室に知り合いがいないと情報を得られない見たいなことが普通にありました。俺みたいなボッチにはあり得ないぐらいしんどい情報戦です。 っていうかそういうことしてくる会社に入りたいのか?みたいな気持ちはめっちゃありましたが。公平性ないし。まあ新卒の就活だからいいのか。しらんけど。 ここらへんから就活への憎悪が増していき、ソウルジェムが濁っていきます。

受ける会社は決めていたので3月中旬まではひたすらESを書いていた覚えがあります。内心労働はしたくない、あと100年は学生をしていたいという気持ちを抑えつつ、労働したいアピールをしていくのは大変きついものがありましたね。

ここからは時系列に書くと話がごっちゃになるので受けた会社についてざっと書いていきます。

A社(SI? 研究職)

例の第一志望だった会社です。 自分の研究に一番近いことをやっていた国内唯一の会社でした。他の会社と違ってあんまり志望動機、よくわかんない自己PRは必要なく、とりあえず自分の研究について語ってくれって感じで好感が持てました。まあ結果的に落ちましたが。 ここ以外にも他の研究所を受けようかと考えましたが、自分がしている研究をやっている研究所がダメで、他の研究所で自分の研究内容とマッチングがとれる気がせず研究職はここで諦めました。 ちなみに就職担当の教授に落ちたことを報告した時に「狭い業界だからこの会社と働く機会はあるよ」となんの慰めにもならない言葉をもらうなどしました。

B社(SI ソフトウェアエンジニア)

夏にインターンに行った会社です。インターンは選考と関係ないとかいいつつ明らかに有利でした。とりあえずESに書くことは困らないし、最初の面接では自分のインターン先の上司が出現しほぼ世間話をして終わりました(曰く面接官になったのはたまたまらしい。本当か?)。ちなみインターンでお世話になったメンターさんは辞めたとか。理由も聞きたかったがやめました。その後複数回の面接をこなし結果的に内定をもらえたのですが、インターンで行った部署に配属される保証はないとか。まじか。

C社(web ソフトウェアエンジニア)

最初は全然受けるつもりはなかったのですが、エントリーがすぐ終わる!って書いてあったので軽い気持ちで受けてみたらエントリー完了するのに1時間かかった。軽い気持ちでエントリーしたせいか軽い感じで書類選考で落ちました。

D社(?)

SIに限らず色々手を出している会社。 選考過程が非常に腹がたった。会社説明会に行ったのだが、説明会が終わった後に数名だけを別室に通していた。あとで聞いた話だと通された人は研究室で事前に面談していて、今回が第二面接だったらしい。説明会は形だけでその人たち以外はその後にES出しても放置されるとの噂。なんじゃそら。せめてバレないようにやれ。潰れろ。 説明会後にESを出さないといけなかったが腹が立ったのでやめた。

E社(web ソフトウェアエンジニア)

老舗っぽいweb系の会社。雰囲気も良く面接官はめっちゃ印象良かったが、会社の業績が微妙なんじゃないかみたいな印象を受けました。内定はもらえました。

で、戦績としてはESすら出さなかったD社を除いて2勝2敗って感じでまずまず。 最終的に夏にインターンに行ったB社の内定を受けることにしました。まあなんていうか良くも悪くも内情を知ってるのが決め手だった気がします。そもそも研究所落ちた時点でなんでもいいやって感じでしたが。 結果論だけど夏のインターンに拾ってもらったって感じですね。他にも選択肢はあったけど。

まとめ

四月中旬で上の会社全ての結果が出て、GWに入る前に決めました。まあ早い方なのかもしれないけどめっちゃ疲れた。 上に書いた嫌なこと以外にも「うちの会社に入るなら私生活は捨てろ」とか言ってくるリクルーターのおっさん、入社するつもりはないのにやたらしつこい大学OB、なんの役にも立たないスパムに等しいリクナビ、マイナビ(なぜか女性消防士の求人がやたら送られてきた)、俺の受ける会社の批判をやたらしてくる親戚のじじい、グループワークで俺の意見を封殺する仕切りたがり…などなどありましたが、まあ無事に終わったので良かったです。もっとストレスなことを経験した人は多いとは思いますが。

反対に相談に乗ってくれた人、アドバイスをくれた人などには感謝してもしきれないです。親とか親戚の支援がなかったら財布が死んでたし。

僕個人の反省点としては何がしたいのか軸がなかったこと、それゆえ受ける会社選びが適当だったことの二点に尽きます。 業界研究てやつもしたっちゃしたんですが、やっぱり明確にやりたいことがないとダメですね。何を基準に選べばいいかわからない。

そんなわけで四月から某SIの会社でソフト開発っぽいことをします。なにやるかは全く未定ですが。 SIはネットでは結構ネガティブなことを言われており、不安になる日々です。まあ上手いことやっていくつもりです。とりあえず内定式では懇親会で馴染むことができず一人で天一にいく(10/1は天一の日なので)など幸先の良いスタートを切っております。まあこれは会社ではなく僕の性格の問題ですけど。 とりあえず研修期間(少なくとも夏くらい?)は神奈川にいるので各位よろしくお願いします。

長くなりましたが以上です。