話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選
Blogの微調整が間に合わなかったのでこちらで書きます。
今年もaninado さんが集計したくださっている「話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選」に参加させていただきます。
ページに記載されているルールは以下の通り
■「話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選」ルール
- 2022年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
- 1作品につき上限1話。
- 順位は付けない。
- 集計対象は2022年中に公開されたものとします
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ネタバレを含みますのでご了承ください&該当アニメ見たことない人には意味分からん文章になっています。
今年は以下の通りになりました。
- スローループ 第3話 「ありがとう」
- 平家物語 第4話 「無文の沙汰」
- CUE! 第10話 「この後、空いてますか?」
- 86―エイティシックス― 第2クール 第23話「ハンドラー・ワン」
- であいもん 第12話「春暁に鯛」
- 可愛いだけじゃない式守さん 8話「文化祭II」
- 連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ 第6話 「夢色コントレイル」
- リコリス・リコイル 第7話 「Time will tell」
- ぼっち・ざ・ろっく! 第4話「ジャンピングガール(ズ)」
- ヤマノススメ Next summit 第12話「行こう!新しい頂きへ」
スローループ 第3話 「ありがとう」
吉永恋を教祖とする宗教を早く誰か創設してください。
3話は結構重めな話なのかなと思いました。お互いの義両親に対する距離や、死んだそれぞれの両親への思いを言語化していた回な気がします。
ひよりちゃんにとっての義父、小春ちゃんにとっての義母, 知らない(おじさん|おばさん)が暮らしているみたいって台詞からまだまだ義両親への距離が伺えて。小春ちゃんは天真爛漫だけど、やっぱりまだ義母との距離をはかりかねている事実にひよりちゃんと同じく私も驚きました。二人ともまだ歳相応の高校生と考えれば普通な気もします。いや、年齢関係ないか…
キャンプの最後のほうでひよりちゃんがまだまだ他人行儀ながらも、義父である小春の父に自分のできる精一杯な歩み寄りをしているシーンはぐっと来ました。
最後の満点の星空の下で見る北斗七星のシーンもとてもよくて、小春ちゃんが、もうこの世にいない父と母が天国からずっと自分たちのことを見守っているんだよ、ってことを迷いもなく言い切っているのを見て、何故か私も勇気づけられたのでした(本当に何故…)
池での釣りのシーンで、ひよりちゃんは一度この池にはお父さんと来たことあるけど、雨の風景を見るのはは初めてと言っていました。たとえ同じ景色でも、小春ちゃんたちとなら違った視点で楽しく見ることができるよと言っているようで嬉しかったです。二人(とその家族)に幸あれと願わずにはいられません。
それにしても恋ちゃんの発言は高校生とは思えないですよね。よっぽど苦労してるんだな…。 全然関係ないけど、原作だと吉永恋さんはyoutubeを始めたらしく、吉永恋の存在が世界に知られるの危険すぎると私は思っています。
平家物語 第4話 「無文の沙汰」
やはりここは重盛の死でしょうか。重盛のお芝居に終始圧倒されっぱなしで…。
重盛臨終の際に、重盛はびわを滅びゆく平家一族に巻き込んでしまったことを謝罪していて、きっと重盛には平家が滅んでしまうことは既に見えていたんでしょうね。びわも「未来が見えていても何も出来ない…」って言っていましたが、きこの後の平家が滅亡に相対したときにきっと同じことを思うんだろうなと考えると胸がキュッとしました。
4話と関係ないですが、OPがかなり好きで、平家物語か〜と敬遠していた人にもOPだけは見てほしい。
TVアニメ「平家物語」オープニング映像:羊文学「光るとき」 - YouTube
「最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても、今だけはここにあるよ」…. 辛いですね
こんな平家を滅ぼした源氏まじで許せねえ、と鎌倉殿も見ながら思っていましたね。不思議なことに。
CUE! 第10話 「この後、空いてますか?」
この回は見ててめっちゃお腹痛かった記憶があります。舞花ちゃんが自分の失敗で現場を長引かせているシーンや、自分だけが新人で周りがベテランだからプレッシャーがやばいところ…怒られ方とか怒られてビビって余計に萎縮してミスしまうところとか、ほら…妙なリアリティがあって…
いつも元気な舞花ちゃんが「すいません、すいません」って言ってて、自分の胃もキリキリしながらウゥ…舞花ちゃん…頑張れ…って応援していました。
意図的な演出だと思うんですけど、最初はベテランの声優の面々や音響監督もちょっと冷たいリアクションに見えて、ああ今回は厳しい声優の世界を描くのね…とちょっと構えながら見ていました。 でも後半の居残りのシーンで音響監督が「鷹取は怒ってやるか!」って言ったのを見たときのベテランの声優の面々の優しいリアクションにちょっとホッとしました。舞花ちゃんみたいな新人ってきっと珍しくなくて、まわりの声優さんも音響監督もよくあることだから+心配していないからこその一見ドライな感じなんだろうけど、なんだかんだ優しい世界で良かった~思った記憶があります。音響監督も実際に怒鳴るとかではないしね。
全然関係ないけど鹿野志穂ちゃんの「気にしないでくれたまえ、ガラスを磨いていた」可愛いね…
タイトルにもある「この後、空いていますか?」。 最初に舞花ちゃんが一人で言ったときと、最後のチームFlowerのみんなと言ったときの対比になっていてよかった。やっぱみんながいるからこそなんだよね…。
CUE!は割とは軽い気持ち&前情報なしで見始めたんですけど、全体通してめっちゃ面白かったですね。ツイのオタクたちも盛り上がっていてよかった。もっと世間的流行ったアニメってたくさんあるんだけど(リコリコとかBTRとか)、なんて表現すればいいのかわからないですが、こういう作品がオタクたちに評価されるのってやっぱり嬉しくなるよね。今期だと不徳のギルドとかExtreme Heartsとかもそれに当たる気がする(私は未視聴ですが…)
CUE!2クール通じてかなり気に入ったので、プロジェクトそのものは終わってしまったのは残念です。アニメで最後の花火を打ち上げるつもりだったのか、それともアニメの人気次第でプロジェクト継続するか決めるつもりだったのかわからないけど、個人的には今後の展開にかなり期待していたので…
86―エイティシックス― 第2クール 第23話「ハンドラー・ワン」
TVアニメ「86―エイティシックス―」予告映像 #23「ハンドラー・ワン」
この最終話のためにあった2クールでした。
墓標のシーンで主題歌の歌詞とレーナのセリフがリンクしていて、初めて見たときはマジで鳥肌が立ちましたね…。「忘れない」っていうのはこの作品(特に後半)を通してのキーワードだったのかなと思うのですが、ここで主題歌を使ってくるのはズルい。
23話だけじゃないのですが、86の面々がファイドに話しかけるシーンいいんですよね。ファイドが機械だからみんなも少し油断していて、本音で喋ってくれているのがとてもよいです。
レーナとシンたちの再会自体は約束された展開というか意外性があるものではないのですが、2クール分の積み重ねもあり、演出や彼らの表情を含めて完璧なシーンでした。レーナの一瞬の戸惑いの表情からの涙、今まで一度も見たことないようなシンの笑顔など、彼らの思いが一つになったことをここまで綺麗に表すのは流石というか、3ヶ月待った甲斐がありました(でもレーナは集合写真持ってたから顔知ってるのでは?とちょっと思ったけど…)
あとファイドが飛び出してくるタイミングも完璧で…
最終回後の余韻がすごくて勢いで原作買いました…が、ミリタリ描写がちょっと読むのが苦痛で未だに1巻も読めてない…。 原作はこれ以降も続くらしいですが、これ以上の展開あるのか?と思うくらいには完璧な終わり方なので二期があったとしてもハードル高そう。
ちなみにレーナ役の長谷川育美さんのことはこの作品で知りました(クレナ役の鈴代紗弓さんも…)。BTRの喜多ちゃんをふまえたら余計に長谷川育美さんの演技やっぱりすごいと思います。SNSやってないのも含めて(?)完全にファンになってしまった。私はあまり声優を好きになることはないのでこれはすごいことですよ。
であいもん 第12話「春暁に鯛」
一果、俺が父親になってやるからな。 四季が巡る作品は名作。
誕生日に和と遊園地(実在する場所?)に行くことになった一果ちゃんがめっちゃ可愛かったですね。大人ぶっても結局歳相応の一果ちゃんと、ヘラヘラしながらも大人な和の対比を余すことなく描いていたのが印象的でした。
第一話でもそうでしたが、自然と父親の姿を探してしまう一果ちゃん。そんな彼女を察しながらも何も言わない和さん。 この話に限ったことではないのですが、気丈に振る舞いながらもどこか不安を抱えている一果ちゃんの複雑な心情が切なく、それに気づいていながらあえて触れない和の優しさにおじさん(私です)号泣。年齢ともにまじで涙腺が弱くなるね。
たい焼き屋のくだりでも「ここには初めてきた」と言う一果ちゃんの嘘がここでばれてしまうわけですが、また何も言わずにたい焼きを買う和さんがめっちゃカッコいいんですよね。
この作品は一果ちゃん萌萌っぷりとか「ただいま⤴」も好きなんですけど、やっぱり和さんとか一果ちゃんの関係性が一年かけて変わっていくところが見どころです。 最後に一果ちゃんのお父さん絡んでくるのかな?と思ったけど、結局そんなことはなく、でも物語の展開からも逆に良かったのかも。最終話だったけど、まだまだ二人の物語は続いていきますよってのが見れたので良かったです。
可愛いだけじゃない式守さん 第8話「文化祭II」
式守さんは話数単位で選ぶ〜じゃなかったら絶対にチョイスしなかった作品です。
あまりネガティブなことは言いたくないのですが、作品全体を通しては正直イマイチだなーって感想なんです。ただ文化祭回だけは突出してよかったというか、とくに狼谷さんが出てきたあたりから引き込まれました。
屋上での式守さんとのやり取り、狼谷さんがギリギリまで感情を押し殺しているのが見ていて辛かったです。あくまで周り(クラスメート)に求められる狼谷さん像を保とうとしていて、それも彼女の一面なのは間違いなくて…。でもそこで泣いて、式守さんに感情を出した狼谷さんを見たときにちょっとホッとしたんですよね。
あと毎回和泉くんに会う前に図書館の前でまとめていた髪を解いて、シャツを入れる狼谷さんが悲しくて美しくて…。この文化祭回だけは今年何回も見返しました。
この作品にネガティブな意見を持つ人の大半は和泉くんのナヨっぷりに対してなのかなと私は思っていて、自分もそこがちょっと好みじゃないんだよな〜って視聴当時は思っていたのですが、男の主人公に男らしさを求めることは一部のオタクが嫌いそうなある種のステレオタイプをそのキャラに押し付けてるんですよね。
この話は周りが求める狼谷さん像の押し付けと受け入れている狼谷さんに対して、和泉くんの振る舞いが彼女の心を溶かしていたという話なので、その点で見たときにクラスメートが狼谷さんにしている(ステレオタイプを押し付けている)ことを、俺も和泉くんにしていて、ちょっと反省しました。はい…
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ 第6話 「夢色コントレイル」
飛べないマリアちゃんと飛べるマナのすれ違いが描かれていましたね。
特にマリアちゃんはストライカーで上手に飛べないから、演目のプランを高度にしたくても自分がそれについていけないであろう葛藤や、それをごまかす(?)ために地上での練習を強行しようとする部分がみていてしんどかったです。自分の主張を階級で押し通すことや、いのりちゃんの健気ながんばりますから宣言がどんどんマリアちゃんの良心を破壊していく様を見ていて私は頭を抱えてグオ〜ってなっていました。
そんな窮地を救ってくれるのはやっぱり相棒のマナで、「うるせえ、いこう!」的なノリでマリアちゃんを引っ張っていってくれるのがとても頼もしくて。もちろんマナだけでも足りない部分はあって、それを補うのがマリアちゃんなんだってことを二人がストライカーでの飛行シーンで見せつけてきたな〜って思いました。
ふっきれたマリアちゃん、𝓑𝓲𝓰 𝓛𝓸𝓿𝓮…
他の話数に比べてシャフトっぽい?デフォルメ絵演出もありつつ、ストライカーでの飛行シーンで決めるところは決める綺麗なマリアちゃんを入れてきて改めてすげーなと思った記憶があります。あのマリアちゃんのシーンってシャフ度なのかな?
ルミナス、総じてめっちゃよかったです。スピンオフ単体としての完成度もさることながら、過去作へのリスペクトも感じられるようになっていて、ウィッチシリーズ初見の人も、古参の人も楽しめる出来になっていてすごいです。
単位時間あたりの萌摂取量 Mps(Moe per second)も私の中では過去最高値を叩き出したことでも評価が高い作品です。ちょとウィッチシリーズはな〜って敬遠していた人も是非見てほしいです。際どい格好もないし。過去ウィッチシリーズだとシリアスなシーンもあの格好でちょっと緊張感3割減だったので。
リコリス・リコイル 第7話 「Time will tell」
TVアニメ『リコリス・リコイル』予告動画 #07「Time will tell」
リコリコ、なぜここまで流行ったのかは未だによく分かってないです。とはいえ弊オタクにとっても2022を代表する作品だったことは間違いないのですが。
この回でフォーカスされたのはミカと吉松の関係性だと思うのですが、個人的には千束の心情の振れ幅が気になったところではあります。正確には振れ幅ってより今までにないベクトルに揺れたって方が正しい気もします。
バーでのシーンで、いつにないトーンで千束が話すのが印象的でした。というのも今までの回からだと千束の振る舞いってつかめなすぎて怖いと言うか、心の底で何を考えているのか全然わからない子だったんですよね。 本音で話しているところと、そうじゃないところが曖昧というか。まあ、あのキャラなのでみんなそう思っていたとは思いますが…。たきなはわかりやすいんだけど。
バーでの吉松との会話で初めて千束の心の隙が一瞬見えた…今後から核心に迫る展開になるのかなとワクワクした覚えがあります。
結局バーの事件の次の日には表面上はいつもどおりの千束に戻っていたわけですが、実際、彼女の心中穏やかじゃなかったのかなあとか当時は色々考えていました。
あと最後の高級バーに行こうとして行けないミズキに対してクルミの「お前は低級だからだ」発言好き。
ぼっち・ざ・ろっく! 第4話「ジャンピングガール(ズ)」
TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」第4話「ジャンピングガール(ズ)」WEB予告
ぼざろはどの話も最高だったので、選ぶの一番悩みました。この話を選んだ理由は色々あるのですが、一つはぼっちちゃんのバグり具合(とラストの引き)。もう一つは喫茶店でのぼっちちゃんとリョウさんとのやりとりです。
前者に関しては承認欲求モンスターもそうですし、イソスタはじめましょ!って喜多ちゃんにいわれたときのバグった動き。ぼっちちゃんそのものが存在を保てなくなっているのも笑うのですが、視点もそれに合わせてバグってるのが斬新でした。 あとラストの結束バンドのアー写を部屋中に張って横になったときのぼっちちゃんの笑い声からのEDへの入りがめっちゃ好きなんですよね。 とにかく演出のエッジが効いてて見ていて楽しかったです。
喫茶店のシーン、リョウさんの「バラバラな個性が集まって、一つの音楽になって、それが結束バンドの色になるんだから」、「個性捨てたら死んでるのと一緒だよ」って言葉が私は大好きなんです。私個人としてはぼざろのキーフレーズを挙げろと言われたら、リョウさんのこの言葉を選ぶと思います。4人も人間が集まればそれまでのバックグラウンドもバンドをやる理由も違って…、でも演奏の化学反応で一つの個性を生み出す…。言語化すると当たり前のような気もしますが、大事なことなのかなと。
後半ついにぼっちちゃんは曲を仕上げてくるわけですが(これがギターと孤独と青い惑星?)、結束バンドが本当に動き出した瞬間がここなのかな…と12話全部見た今だからこそ思うことが出来ます。
あと、リョウさんがお会計時にスルッと無言で店出ようとするムーブがガチカスすぎて好き。
ヤマノススメ Next summit 第12話「行こう!新しい頂きへ」
ヤマノススメオタクは雪村あおい嬢の性格が悪いのは真とか言いつつ、結局は嬢に泣かされてるんですよね。 過去回だと俺はバイトの回で号泣してます(本当ですよ
この話を入れるのベタ過ぎるか?と思ったんですけど、やはりヤマノススメの集大成なので入れずにはいられませんでしたね。
やはり前回の富士山チャレンジと比較してあおいちゃんの成長が見れたのが良かったです。 二度目の高山病を発症したときはちょっとドキッとしたのですが、前回と違って冷静だったあおいちゃんを見ただけでも感無量でした。そして一緒に寄り添ってくれるのはやっぱりひなたで…。聞いた話によるとひなたと山小屋で過ごしたのは原作と違う展開らしいですね。
最終的に山頂を目指すことに決めたあおいちゃんが、ひなたが持っていくか悩んだ羊羹を持ってきていたのがまた素晴らしい演出でした。
登頂したあおいちゃんを見たときは涙を禁じえませんでしたね。だって一期一話で「山だけはダメ!!!」つってたあおいちゃんがですよ!!!こんななに成長するとは…もはや親目線ですけど。
最後のスタッカート・デイズよかったですね。オタクは一期のOP/EDがx期ラストに流れるのが大好き。
恐らくアニメとしてのヤマノススメはこれで一旦終わりだと思いますが、6年間(自分は2016年から見始めたので)楽しませてくれたこの作品には感謝しかないです。
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多すぎる. それだけ今年はアニメ見れたのかなってことで良しとします。
今年は労働が露骨に忙しかったわけですが、それでもこれだけアニメ見れたのでとりあえず現状維持は出来たと思います。
来年もアニメアニメしよう。